ワレモコウ属(学名:Sanguisorba、和名漢字表記:吾木香属)はバラ科の属の一つ。
多年草。地下の根茎は肥厚する。葉は根生し、茎につく葉は互生する。葉は奇数羽状複葉で葉柄があり、小葉の縁に鋸歯がある。花序は球形から円柱形をした穂状花序で、密に花をつける。花序の先端側から基部側に咲き進むものと、その逆に花序の基部側から先端側に咲き進むものがある。花は両性であるか、または単性になる傾向があり、花柄はなく、小型で、小型の苞と小苞がつく。花弁はない。萼筒は4稜または4翼があり、萼裂片は4個で花弁状になり、白色、帯緑色、帯紅色、暗紅色になる。雄蕊は4-12個あり、花糸は糸状または扁平になり、花後には落ちる。子房は下位で萼筒に包まれ、1個の胚珠があり、柱頭はふさ状になる。果実は痩果で、やや革質になる。
アジア、ヨーロッパ、北アメリカに約30種あり、日本には約7種が分布する。
シロバナトウウチソウ Sanguisorba albiflora (Makino) Makino – 日本固有種。本州の東北地方に分布し、高山帯の草地に生育する。花は白色で、ときに紅色を帯び、花序は直立するかやや下を向き、花序の上部から開花する。 ...
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