組織球性壊死性リンパ節炎(そしききゅうせい・えしせい・リンパせつえん)とは、リンパ節の腫脹・疼痛を伴う良性疾患。亜急性壊死性リンパ節炎、また報告者の菊池昌弘にちなみ菊池病とも呼ばれる。
原因は未だ不明である。エプスタイン・バー・ウイルス(EBV), human herpes virus 6 (HHV-6),human herpes virus 8 (HHV-8),ヒト免疫不全ウイルス (HIV),parvovirus B19,Yersinia enterocolitica, toxoplasma などが関連するとする報告がある。菊池病で特異的な病原体が検出されるわけではない。
東洋人に多く、白人や黒人には極めてまれ。40歳未満に多く発症し、やや女性に多くみられる。
扁桃腫大を伴う風邪症候群の様な症状で始まり、38℃程度の発熱(40%)、自発痛または圧痛を伴うリンパ節腫脹、白血球数減少を主要徴候とする。リンパ節腫脹は後頸部に多いが、まれに両側性頸部や他の部位もみられる。倦怠感(7%), 関節痛(7%), 皮疹(10%)などもみられる。
血液検査では、白血球数減少(20-32%), 貧血 (23%), ...
ウィキペディアでもっと読む