モルゲロンズ病(英: Morgellons )は、科学的裏付けのない自己診断による皮膚疾患の非公式な名称であり、この疾患の患者は傷(腫れ、ただれ)に繊維状の物質が含まれていると信じている。モルゲロン病、モルジェロン病、モルジェロンズ病などとも表記される。モルゲロンズ病の理解はあまり進んでいないが、一般的な医学的コンセンサスは寄生虫妄想の一形態であるということである。傷は強迫的なひっかき行為の結果であることが一般的であり、繊維を分析した場合は常に衣服や他の繊維に由来するものであることが判明する。
この疾患は2002年、息子の寄生虫妄想との医学的診断を拒絶したMary Leitaoによって命名された。彼女は17世紀半ばの医師によって書かれた手紙からその名を取った。LeitaoらMorgellons Research Foundation(モルゲロンズ病研究財団、MRF)の関係者はアメリカ合衆国議会議員に対するロビー活動の結果、2006年にアメリカ疾病予防管理センター(CDC)に疾患の調査を行わせること成功した。CDCの研究者らは2012年1月に多年にわたる研究の結果を発表し、調査された人物の試料には病原性生物は見られなかったこと、繊維は綿である可能性が高いことを示し、症状は寄生虫妄想などより一般的に認識されている症状と類似していると結論付けた。 ...
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