アルガンノキ(アルガンの木、アルガン; 学名: Sideroxylon spinosum)は、アカテツ科の被子植物で、アフリカ大陸北西端部にのみ自生する。種子から取れる油がアルガンオイルとして古くから利用され、近年は化粧品用途に注目を受けている。
標準和名はアルガンノキ、また一般的にはアルガンとも呼ばれ、英語における通称の Argan に由来する。ただし英名としては Argania が正式である。学名は Argania spinosa としている文献が複数存在するが、キュー植物園の World Checklist of Selected Plant Families(WCSP)では Sideroxylon spinosum が正式名称とされ始めている。
アルガンという語は、スース谷を含む地域で使用されているシルハ語(ベルベル語派)の ⴰⵔⴳⴰⵏ / Argan に起源を持つ。シルハ語で Arganというとアルガンの木の樹木および種子から採れる油のことを指し、実に関しては語彙が豊かで、熟す過程や収穫方法、加工方法によって異なる名がある。中世のアラビア語の薬学書には argan に由来するharjānの名で記述がある。 ...