ハルガヤ(学名:Anthoxanthum odoratum)は、イネ科・ハルガヤ属に分類される多年生植物。甘い香りを持つため、芝や観葉植物として育てられる。
アフリカ、アジア、オセアニア、北アメリカ、南アメリカに外来種として移入分布する。日本では明治時代初期から北海道に導入されたのに始まり、全国に拡大している。
茎の長さは25-40cmで、幅3-5mmの短い葉が付いている。4月から6月には、6-10mmの小穂で覆われた4-6cmの花が咲く。香りは乾燥させると特に強くなり、クマリン、配糖体、安息香酸が成分として含まれるため、バニラ風味の干し草の香りがする。
春から秋にかけて、耕された土地に種を播くと、4日から5日で発芽する。酸性の砂壌土を好む。商業用の植物としては低い生産性であるが、他の草が育たないような酸性の土壌でも栽培することが可能である。
Pink, A. (2004). Gardening for the Million.. Project Gutenberg Literary Archive Foundation