サンザシ(山査子、山樝子、学名: Crataegus cuneata)は、バラ科サンザシ属の落葉低木。中国中南部の原産。日本には江戸時代(1734年)に中国から薬用の樹木として小石川御薬園に持ち込まれて、その後は庭木や盆栽として栽培されている。
中国植物名は野山楂(やさんざ)。中国では、漢名を山樝(さんざ)としたので、音読して和名ができ「山査子」を書かれた。
英語名でホーソーン(Hawthorn)というが、ホーは垣根を意味する古い英語 haga に由来し、ソーンは棘を意味する。
落葉の低木。観賞用に庭に植えられたり、盆栽にされる。
樹高は1.5 - 3メートル (m) になり、枝分かれをして、小枝には短枝が変形した長さ2 - 8ミリメートル (mm) の刺がある。葉は長さ3 - 8 mmの倒卵形で、基部は楔型、葉縁に粗い鋸歯があり、葉の上部は3 - 5裂する。
花期は春(4 - 5月)、新葉と共に枝先に白い5花弁の花を咲かせる。花は、独特な爽快な甘い香りがする。果実は偽果、球形で黄色から赤色に熟して目立つ。果実の頂は窪んで萼が残存したまま熟し、特異な匂いで、酸味があって可食できる。
実生、挿し木、取り木などで繁殖できる。樹勢は強健で、寒地にも耐えるため栽培しやすい。 ...