セツブンソウ属(セツブンソウぞく、学名:Eranthis、和名漢字表記:節分草属)は、キンポウゲ科の属の1つ。
早春植物。地下に球状になる塊茎か細長い根茎のある多年草。根出葉は1-2個あり、または無く、長い葉柄があり、葉身は3全裂して裂片はさらに切れ込む。茎に無柄で茎葉が2個輪生し、葉身は掌状に分裂する。この茎葉を苞葉ということもある。花は両性で、放射相称、茎先に単生し、白色、黄色、紅紫色がある。萼片は花弁状でふつう5-8個ある。花弁は萼片内の小さなものでふつう5-10個あり、橙黄色で、花弁の先端部分が広がった舷部と長い柄からなり、舷部の先端はふつう2裂するか、または全縁となり、蜜腺があって蜜を分泌する。雄蕊は10個または多数ある。雌蕊は2-5個あり、短い柄がある。果実は袋果となり、種子は円盤状になり、表面に網目状の模様があるか滑らかである。
ユーラシア大陸に8-9種あり、南ヨーロッパ、中央アジアから中国大陸、朝鮮半島、ロシア沿海地方、日本に分布する。日本産のものは日本固有種である。
属名 Eranthis は、ギリシャ語で er(春)+ anthos(花)からなる語。
かつて、この属の属名とされた ...