ソブラリア属 Sobralia は、ラン科植物の1属。細長い茎に幅広い葉を持つユリのような草姿で、カトレアのような花をつける。ただし花の寿命はごく短い。
ソブラリア属は直立する細長い棒状の茎を持ち、ササの葉のように幅広い葉をつける点で、ラン科の中でも独特の姿をしている。その背丈は大きいものでは6mにも達する。花は大型でカトレアに似て美しく、芳香もあるが、一日でしおれる。観賞用に栽培されるが、一般家庭よりは植物園で栽培されることが多い。
学名はスペインの医者であり、植物学者である F. M. Sobral に献名されたものである。
地上性、岩の上、あるいは着生植物。茎は細長く立ち上がり、根元から複数本がまとまって出る。根は肥大する。茎には基部から上部まで、まばらに葉をつける。葉は長楕円形から卵状披針形で硬く、多数の縦膝がある。
大型になる種が多く、1-2mになるものはざらで、S. dichotoma などは6mに迫る。ただし小柄なものもあり、例えばビマクラタ S. bimaculata 、カロサ S. callosa のように20-40cm程度にしかならないものもある。また着生のものではマクラ ...