ヒイラギナンテン(柊南天、学名: Berberis japonica)は、メギ科メギ属の常緑低木。
葉は奇数羽状複葉で、互生し、小葉は硬く、ヒイラギの葉に似て鋸歯はとげとなる。常緑で落葉はしないが、冬に赤銅色になる部分があり、紅葉のようになる。
春先に総状花序に黄色い花をつける。その中にある雄しべは、昆虫などが触れることによる刺激で内側に動いて、花粉をなすりつける。
庭や公園などで栽培される。果実を実生として、果肉をとり、植える。
ヒイラギナンテン属には約60種あり、中国から北米・中米にかけて分布する。小葉の細長いホソバヒイラギナンテンもよく栽培されている。
茂木透写真『樹に咲く花 離弁花2』高橋秀男・勝山輝男監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2000年、145頁。ISBN 4-635-07004-2。
『樹木見分けのポイント図鑑』林弥栄総監修、講談社、2003年、116頁。ISBN 4-06-211600-6。