エンジュ(槐、Styphnolobium japonicum)はマメ亜科エンジュ属の落葉高木。中国原産。
中国原産で、古くから台湾、日本、韓国などで植栽されている。和名は古名えにすの転化したもの。別名でニガキとよばれることもある。中国植物名は槐、または槐樹(かいじゅ)である。街路樹によく使われ、公園や学校などの庭木としても植えられる。
マメ科の落葉高木で、樹高は5 - 15メートル (m) になる。成木の樹皮は暗灰白色で、細かく縦にはっきりと裂ける。若木の樹皮は濃緑色で、皮目がある。一年枝は暗緑色で、無毛または短毛がある。
葉は奇数羽状複葉で互生し、小葉は5 - 10対あり、長さ3 - 5センチメートル (cm) の卵形で先端は尖り、全縁で、表面は緑色、裏面は緑白色で短毛がありフェルトのようになっている。小葉は、対につくか、交互につくかは変異があるため、固体によりばらつきがある。よく似る植物にイヌエンジュがあるが、イヌエンジュよりも葉は細身で、小葉の枚数は多い。
花期は7 - 8月で、枝先の円錐花序に細かい白色の蝶形花を多数開き、蜂などの重要な蜜源植物となっている。花の咲き方は、ややまばらに咲く。 ...