ナス属(ナスぞく、学名:Solanum)は、ナス科の属で、重要な作物であるナスやジャガイモを含む。またトマトも、従来は別のトマト属(Lycopersicon)とされていたが、分子遺伝学的研究から現在ではナス属に入れられる。このほかにジロ、タマリロ、ペピーノなどの食用作物がある。
千数百種が世界の熱帯・亜熱帯などに分布し、特にアメリカ大陸に多い。草または低木で、つる性のものも多い。茎や葉にとげのあるものもある(例としてワルナスビ)。花は白のほか青、紫、黄などに色づくものがある。果実は液果で黄、赤、紫、黒などに熟す。日本にはイヌホオズキ、ヒヨドリジョウゴ、ヤマホロシや、帰化植物のワルナスビなど数種が野生する。
花(ツルハナナスなど)や果実(ツノナス、タマサンゴなど)を観賞するために栽培されるものも多い。アルカロイドを含み、食用にしない種には有毒なものが多い。
花冠は幅状または鐘形である。葯は先に孔があき、花柱を取り巻いて互いに接するか、あるいはくっつく。漿果をつける。がくは、花後に伸びることはなく果実を包まない。
アカウレ Solanum acaule Bitt.
ジロ Solanum aethiopicum ...
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