潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん、英: Ulcerative colitis、略: UC)は、主に大腸粘膜に潰瘍やびらんができる原因不明の非特異性炎症性疾患。クローン病(英語: Crohn's disease、略: CD)とともに炎症性腸疾患(英語: Inflammatory bowel disease、略: IBD)に分類される。
大腸粘膜に潰瘍やびらんが多発することで、血便を伴う下痢や激しい腹痛などの症状が現れる炎症性慢性疾患。発症原因が不明であることや、重症化すると大腸摘出手術が必要になったり、最悪の場合は死亡するケースもあることから、厚生労働省から難病(旧 特定疾患)に指定されている。
消化管全体に炎症反応が起こり得るクローン病とは異なり、UCでは炎症は大腸に限局される。古くは、クローン病と同じ病因から生じる病気と考えられていたが、現在では全く病態の異なる別の病気であることが判明している。
1875年に英国のGuy's HospitalのSamuel WilksとWalter Moxonによって報告された。日本では1928年に東京大学の稲田龍吉らによって初めて報告されている。1973年には旧厚生省より特定疾患に指定された。 ...
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