クコ属(クコぞく、学名:Lycium )はナス科の属の一つ。
低木で、落葉性または常緑性。茎にはしばしば葉のわきに枝が変形した刺がある。葉は互生し、全縁で、葉質はやわらかい紙質または肉質になる。花は短枝の先につく短い花序軸に1-数個つく。萼は広鐘形になり、先は5裂する。花冠は漏斗状になり、先は5裂して広く開く。雄蕊は5本あり、細い花糸の先の葯は2室で縦に裂ける。子房は2室で多数の胚珠がつき、花柱は線状で先端はふくらむ。果実は球状または楕円形の液果になる。
世界の亜熱帯から温帯に広く分布し、アルゼンチンなど南アメリカに多い。約100種知られ、日本には2種分布する。
クコ Lycium chinense Mill. - 日本の北海道・本州・四国・九州・琉球、朝鮮半島、中国大陸、台湾に分布する。
アツバクコ(ハマクコ) Lycium sandwicense A.Gray - 小笠原の父島列島・母島列島・聟島列島、沖縄の北大東島・南大東島、ハワイ諸島に分布する。
佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本II』、1989年、平凡社
牧野富太郎原著、大橋広好・邑田仁・岩槻邦男編『新牧野日本植物圖鑑』、2008年、北隆館+=? ...
ウィキペディアでもっと読む