イペあるいはイペー(ipe; ポルトガル語: ipê)は、シソ目ノウゼンカズラ科の広葉樹。別名パオロペとも呼ばれる。木材としてはタベブイア属(Tabebuia)の数種類から得られたものを指す語であるが、一部はHandroanthus属に分類し直されている。イペとは南米先住民語のトゥピ語で〈皮の厚い木〉を意味する。
場合によってはラパチョ(lapacho)やグリーンハート(greenheart)、アイアンウッド(ironwood)とも呼ばれるが、グリーンハートとして有名であるのはイペとは分類学的にも離れているクスノキ目クスノキ科の Chlorocardium rodiei(シノニム: Ocotea rodiei)であり、またアイアンウッドはこれまた互いに分類学的な類縁関係の薄い何種類もの樹種を指して用いられる語である。
そもそもイペの名で呼ばれる樹木は以下のように複数種が存在する。分類情報は World Flora Online による。
キバナノウゼン(学名: Handroanthus chrysanthus)は樹高30メートル、パウドアルコアマレロ(学名: Handroanthus serratifolius)やイペーロッシヨ(ポルトガル語: ...
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